シシオウ 未勝利戦

悪夢の故障から7か月。眠れる獅子が目を覚ます。

シシオウは1週前の小倉競馬を使う予定だったが、もう一追い欲しい仕上がりだったため翌週の中京競馬にスライドする事となる。

それに合わせ鞍上は黛騎手から新馬戦で跨ってくれた松山弘平騎手に変更。後から振り返るとこの騎手変更が勝負の綾になっていたと思う。

この日私は朝早く東京を出発。東名高速道路の夜間工事による通行止めに遭い一旦高速道路を下りて厚木まで国道246号線を走る出来事はあったが、大きな渋滞に捕まることも無く開門前に中京競馬場へ到着。

天気は快晴。気温は3月中旬とは思えない暖かさ。本日一発目のレースは三連複を4点買いで的中。

今日は良い日だ。悪い事は起こりっこない。シシオウもきっと頑張ってくれるだろう。

もの凄く穏やかな心でシシオウの登場をパドックにて待つ。

お、シシオウが現れた。シシオウさん、ちーす。

シシオウ 未勝利戦

ギロリ。

シシオウの眼は血走り舌を出し明らかにカリカリしていた。前向きに捉えるならば気合乗りが良過ぎると言ったところか。

シシオウ 未勝利戦01

この未勝利戦は前走2着の馬がシシオウを除き3頭、3着経験馬が2頭いる中々手強いメンバー構成となっていて、前走でミラアイトーンと互角に渡り合ったからといって楽観できる相手ではなかった。

シシオウの単勝オッズは11.1倍の6番人気。体も気持ち緩かったしパドックの気配を考えても妥当な評価だったと思う。

シシオウは下見所で最後まで落ち着いた姿を見せることなく本馬場へ向かう。私も中京芝2,000メートルのスタート地点付近へ向かう。

ところで私はこの日が中京競馬場初訪問となる。見るもの全てが新鮮でまるで新馬の如く周りに気を取られていた。

中京競馬場 名鉄特急

おお!乗った事は無いし現在走っているかどうか分からないけどこれは名鉄の特急車両だ。

名鉄杯の絡みでこの車輛が中京競馬場の中にあるのだろう。とりあえず珍しいので撮影。

シシオウ 未勝利 本馬場

改めてこの日は素晴らしい天気。シシオウの復帰戦に相応しい競馬日和といえる。輪乗りも穏やかそうでいい感じだ。

あ。ここで重要な事に気づく。馬券を買い忘れていたのだ。

スタート地点から馬券売り場まで結構距離がある。今から売り場に行けばギリギリ間に合うかもしれないが、発走までにここへ戻ってくる自信は全く無い。

仕方ないので馬券を買うのは諦めてシシオウの応援に集中することにした。頑張れシシオウ!

シシオウ 未勝利 芝2,000m

スタートしました!

画像から分かるようにシシオウは抜群のスタートを切り、文字通り頭一つリードする。周りでハナに立ちそうな馬はいない。

ここで松山ジョッキーが機転を利かしてハナに立つファインプレーを見せる。そのままシシオウがレースを引っ張り、前半1,000mを62.0秒の絶妙なペースで逃げる。

シシオウのすぐ後ろにピタリと馬がつく展開で、決して楽な道中とはいえなかった。しかし初戦で手綱を握ってくれた松山騎手はシシオウを気分よく走らせる。

600mの標識付近、各馬ジワーッと上がっていく。ここで当初小倉でシシオウに騎乗する予定だった黛君騎乗の15番プロヴェルビオが外側に膨れて、このレースで2着となる17番チェスナットコートと接触してしまう。先頭を走るシシオウは12.5-12.1とペースを上げて最後の直線へ。

さあ直線の追い比べ。内をぴったり回って脚を溜めていた5番人気大野拓弥騎手騎乗の8番プレイングアローンがいい手応えで追い上げてくる。ここから中京の新名物、直線の坂だ。

中京競馬場の坂は勾配がきつく頂上付近から馬場を見ていると馬の姿が見えてこない。モニターを見ていなかったので、今どの馬が先頭なのか分からない。

すると一番はじめに姿を現したのは、なんと逃げていたシシオウだ!

シシオウ 未勝利 粘る粘るシシオウ

後続が必死に脚を伸ばす。しかしシシオウもまだ余力がありそうだ。

残り100mあたりでチェスナットコートが良い脚で獅子を捕らえにかかるがシシオウはぐいとフォームを沈めて粘る粘る!

ついにチェスナットコートに半馬身差まで詰め寄られこちらの心臓が止まりかけたが、思ったより早くゴール板が現れてシシオウが1着でゴールイン!長期休養明けのシシオウが2,000mを逃げ切って見事に優勝した。

単勝 14 1,110円 ワイド 14-17 1,540円
複勝 14 510円 08-14 1,570円
17 230円 08-17 1,200円
08 290円 三連複 08-14-17 10,780円
枠連 7-8 2,290円 三連単 14-17-08 55,670円
馬連 14-17 3,810円

好騎乗を見せてくれた松山騎手、休み明けでもきちんと仕上げた斉藤崇史調教師、そして実力を出してくれたシシオウ。人馬が力を尽くして掴んだ勝利。

日は昇り風熱く空燃えて。地平を駆けるシシオウを見た。

馬券は1円も買っていなかったし直線で声を上げていたわけでもないのにヘトヘトだ。

太陽は益々高く昇り競馬は続く。まだ2レースが終わったばかりだ。

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