ノルマンディーオーナーズクラブ 2017年産2次募集馬評価

こんばんは。ノルマンディーOC2次募集馬の評価を載せました。今回の募集も魅力的なラインナップで発表された直後からテンションが上がりっぱなしです。いつものように血統中心の評価になります。

皆さまの出資馬検討のお役に立てば幸いです。


No.27 ニシノプロミネンスの17基本情報

募集総額(円) 11,200,000 生年月日 2017/05/20
一口あたり(円) 280,000 体高(cm) 154.0
 スウェプトオーヴァーボード 胸囲(cm) 182.0
ニシノプロミネンス 管囲(cm) 19.5
母父 ブライアンズタイム 馬体重(kg) 455
性別  牝 測尺 2018/12/12
生産者 山田牧場
調教師 田島俊明
活躍兄姉 ニシノミーチャン
備考  二次募集

本馬は8番仔。半姉ニシノミーチャン(父キングカメハメハ)は中央ダート短距離で3勝を挙げる。祖母は懐かしいブランドノーブル。

本馬はSwaps、Ribotといった良質のスピード、スタミナが生きているのが特徴の非サンデー血統。前述したSwapsの他にNative Dancer、Nashuaのスピードも加わっている。鍛えればそれなりのスピードは身に付くだろう。

問題は目覚めた血のまとめ役の不在。一応Northern DancerとNashua系列クロスの連合勢力でまとめていると考えられるが、まとまりの甘さは否めない。

デビューは遅め。芝の時計勝負は分が悪いのでダートがベター。短距離馬の多い父産駒の割に距離に融通が利く。取り敢えず1つ勝っておき、成長を気長に待って古馬になってから楽しみたい。

【西山牧場】

ニシノプロミネンス、ブランドノーブル、ニシノマッサリアと母系に西山牧場の肌馬が並ぶ。

ブランドノーブルは懐かしいですね。夏のローカルで力を付けて、いざエリザベス女王杯トライアルに臨むもユキノビジンに叩きのめされて夢破れる。しかしそこから這い上がり、翌年暮れのターコイズSを勝ってしまう良い根性をした馬でした。

ブランドノーブルが29戦、母ニシノプロミネンスが中央で40戦。数を使ってもへこたれない逞しさが遺伝していれば、長く楽しめる馬になると思います。


No.28 オープンシャッセの17基本情報

募集総額(円) 10 ,800,000 生年月日 2017/05/31
一口あたり(円)  27,000 体高(cm) 155.0
 フリオーソ 胸囲(cm) 177.0
オープンシャッセ 管囲(cm) 20.5
母父 ダンスインザダーク 馬体重(kg) 466
性別 測尺 2018/12/12
生産者 風の丘ファーム
調教師 中川公成
活躍兄姉 なし
備考  二次募集

本馬は5番仔。3頭の兄姉がデビューして全頭地方のみ。中央デビューは本馬が初。

前面にHail to Reason、Graustark、Raise a Nativeクロスがあり、さらにNorthern Dancer、Romanクロスが登場する賑やかな配合。これら複数の前面クロスのまとめ役にはRivermanが適任だが、クロスの世代を考えると厳しい。

父母内Mr.Prospectorの影響の強い早熟のダート短距離馬になりそう。デビューは早くても仕上がり難いタイプ。生きているスピードには光るものがあり、先行押切の戦法が身に付けば・・・。

【エルハーブ】

母オープンシャッセのBMSは英ダービー馬エルハーブ。日本で供用されるもこれと言った馬を輩出できず祖国イギリスへ帰国。血統表を見ればDanzig、Riverman、Bold Rulerといった現代競馬で必要な血が豊富に含まれています。血の拡がりを見せられなかったのは残念です。


No.29 ジェルヴェーズの17基本情報

募集総額(円) 12,000,000 生年月日 2017/02/06
一口あたり(円) 30,000 体高(cm) 161.0
アイルハヴアナザー 胸囲(cm) 186.0
ジェルヴェーズ 管囲(cm) 20.5
母父 メイショウサムソン 馬体重(kg) 496
性別 測尺 2018/12/12
生産者 岡田スタッド
調教師 宮徹
活躍兄姉  なし
備考 二次募集

本馬は初仔。祖母はブエナビスタ世代の牝馬クラシックを盛り上げたジェルミナル。

Sadler’s Wells5×4~Northern Dancer6*6*6×5*6*6クロスを主導勢力としてBMS内オペラハウスを強調。サドラー内のHail to Reason、Lalun系列クロス、Forli、Gold Bridgeのクロスができており、Sadler’s Wellsは本馬の主導勢力としてはほぼ満点の働きをしている。ここにCourt Martialクロスが加わりオペラハウスへの血の集中も上手く行った。懸念材料は、日本の馬場適性の低いオペラハウスを明確に強調する形態が実戦に行ってどうでるか。

適性は欧州の芝の中距離型で日本の芝はおそらく合わない。母系がスピード優位の血統なので2000~2400m辺りがベターか。欧州本格血統の馬は芝のスピード不足によりダート短距離を使われる事が多く、またアイルハヴアナザー産駒という先入観も手伝ってそうなる可能性は高い。

【好みの配合】

いいですねオペラハウス全開型。Lyphard6×5とRaise a Native6*6×8が気になるくらいで、配合形態に関してはノルマンディー史上一、二を争う良さでしょう。ただこれまでジャパンカップの結果を見ると英国の名馬は日本で走らないんですよね。オペラハウス産駒のテイエムオペラオー、メイショウサムソンはNasrullahが5代内で主張していたので何とかなりましたが(ジェルヴェーズの場合7代目)。

宮調教師に鍛えまくって頂き、芝12ハロンを戦うノルマンディー戦士に育って欲しいと思います。


No.30 ドゥオナーの17基本情報

募集総額(円) 11 ,600,000 生年月日 2017/04/10
一口あたり(円) 29,000 体高(cm) 161.0
タニノギムレット 胸囲(cm) 179.0
ドゥオナー 管囲(cm) 20.0
母父 ダンスインザダーク 馬体重(kg) 452
性別 測尺 2018/12/12
生産者 増本良孝
調教師 栗東・新規開業
活躍兄姉 シゲルコング、ホマレ
備考  二次募集

本馬は6番仔。中央で走った兄姉は3頭いて全頭が中央で勝ち星を上げる。半姉ホマレ(父シニスターミニスター)はノルマンディーで募集された。

タニノギムレットの配合はRomanとGraustarkを生かすのがポイントで、前者のみ生かすとスピード馬になり、後者のみ生かすとスタミナお化けになる。したがって両方をバランスよく生かすのが肝要だが、本馬はGraustarkのみ生かした馬となっている。

主導勢力は非常に珍しいGraustark4*5×6*6で、スピードはRoyal ChargerとBlack Tonyから。米系のまとめ役としてHail to Reasonクロスが機能する。

Graustark主導といってもその中身であるRibot、Alibhaiはクロスしていないのでスタミナお化けにはならないだろう。また少ないクロスでまとまっているので仕上がり易いタイプの可能性も。

デビューは早いが本格化は古馬になってから。公式カタログのコメントどおり芝中距離に適性。スピードが足りないのでローカル芝2000m~2600mで相手関係が楽なときに勝負を賭けたい。

【極端な兄姉】

半兄ウイングジャパン(父エイシンデピュティ)は芝2400mの勝ち上がりで、ホマレと半兄シゲルコング(いずれも父シニスターミニスター)はダート短距離の勝ち上がり。きょうだいでも目覚めた血によって適性が異なる好事例ですね。


No.31 ニシノマイヒメの17基本情報

募集総額(円) 14,000,000 生年月日 2017/05/05
一口あたり(円) 35,000 体高(cm) 153.0
フェノーメノ 胸囲(cm) 182.0
ニシノマイヒメ 管囲(cm) 20.5
母父 フォーティナイナー 馬体重(kg) 454
性別 測尺 2018/12/12
生産者 岡田スタッド
調教師 上原博之
活躍兄姉 ニシノオウガイ
備考 二次募集

本馬は9番仔。母は1998年生で高齢だが、これまで4頭の中央勝ち馬を出す優良繁殖牝馬。祖母デユプリシトはニシノフラワーの母。

本馬はDanzig4×3にクロスを集める形態。前面クロスはほぼDanzig内に収まりデュプリシトを強調。何をどうしたいのかが明確になっているのは素晴らしい。日本で実績の有るスピード・スタミナの血をDanzig内に概ね取り込んでいる。特にNearco~Phalarisの位置が良く、グラスワンダー、スクリーンヒーロー産駒のような力強い走りを見せる可能性がある。

不安点は母系の生かし方と配合バランス。母系強調型はプラスでもその中身とメリハリ感に若干甘さがある。それと「Danzig集合→デュプリシト強調」は明確でも主導勢力がはっきりしない。Northern Dancer、Native Dancer、Almahmoudどれも一押し足りない感じがする。

デビューは普通で本格化は3歳秋以降か。仕上げ易く、脚元に問題が無ければコンスタントに使えるタイプ。ニシノマイヒメとニシノフラワーはRaise a Nativeを存分に生かしたスピード馬だったが、本馬はNearcoを生かした馬なのでタイプは異なる。適性は芝マイル前後。時計を要する馬場がベター。ノルマンディー期待の大物なので大切に育てて欲しい1頭。

【これもまた好み】

2018年私的ドラフト2位候補がニシノマイヒメの17でした。昨年もドラフト2位候補だったタイドオブハピネス(フォーハピネスの16)が2次で募集されたので運命的なものを感じます。

価格は今回の2次募集で最も高額でありクラブの期待が大きいのは明白。未勝利で終わる事はまず無いでしょう。この血統水準の馬だったらクラブが世話になっている高木登先生、昆先生辺りにお願いしても良いのに、サゼラック(転出済)、(4歳秋から)アリンナを管理する上原先生にお願いしたのは何でだろう。


No.32 バアゼルザウバーの17基本情報

募集総額(円) 9,600,000 生年月日 2017/02/26
一口あたり(円) 24,000 体高(cm) 156.0
エイシンフラッシュ 胸囲(cm) 179.0
バアゼルザウバー 管囲(cm) 20.0
母父 シンボリクリスエス 馬体重(kg) 468
性別 測尺 2018/12/12
生産者 市川牧場
調教師 鈴木孝志
活躍兄姉 なし
備考 二次募集

本馬は初仔。母の姉に重賞2勝オールザットジャズがいる。母バアゼルザウバーは良血を好む市川義美オーナーの馬である。走っても驚かないしっかりした血統的背景がある。

本馬はRobertoとMr.Prospectorの相性の良さを生かしNashua系列クロスの主導で全体をまとめた。そしてHyperion、Prince RoseのスタミナをNorthern Dancer6*7×5を介してNashuaへ供給。スピードはAlmahmoudがNashuaを支援。主導勢力から距離はあるがOccupy、Gold Bridgeのスピードが目覚めれば面白い。

母は米系主体で、父が持つドイツ系の血がほぼ全滅しているのが減点材料。エイシンフラッシュを配したのは正直言って勿体無いと思う。ただフラッシュ内の使えそうな血を母内の血と上手に結び付けているのは見事。

晩成ダート短距離馬。体力が付いてきたら距離を延ばしてみるのもテ。イメージ以上に走ると思われる。

【プレゼンス】

毎年馬を預けてもらっている鈴木孝調教師。ここらで活躍馬を出して存在感を示したい。


No.33 サクラフォルトゥナの17基本情報

募集総額(円) 10,000,000 生年月日 2017/04/04
一口あたり(円) 25,000 体高(cm) 156.0
エスポワールシチー 胸囲(cm) 184.0
サクラフォルトゥナ 管囲(cm) 20.0
母父 サウスヴィグラス 馬体重(kg) 478
性別 測尺 2018/12/12
生産者 長浜秀昭
調教師 伊藤圭三
活躍兄姉 なし
備考 二次募集

本馬は8番仔。半姉テイエムオーラコ(父アドマイヤオーラ)が中央で1勝している。

本馬はNijinsky~Northern Dancerを主導にNative DancerとNashuaのスピードを加えた。BMSサウスヴィグラス内のMr.Prospectorの生かし方が素晴らしいが主導勢力とミスマッチなので、どこまで良さを引き出せるか不明。

デビューは早め。ダート短距離向きだが距離延長に対応できるスタミナは持っている。鍛えれば守備範囲の広いダート馬になってくれるだろう。

【分かりやすい】

父エスポワールシチー母父サウスヴィグラスそして母系にマルゼンスキーという、まごう事無きダート血統。地方指定交流を使うなり最短距離で勝ち上がりを目指してくれるでしょう。


No.34 スマーティコジーンの17基本情報

募集総額(円) 8,400,000 生年月日 2017/03/27
一口あたり(円) 21,000 体高(cm) 158.0
スピルバーグ 胸囲(cm) 178.0
スマーティコジーン 管囲(cm) 20.0
母父 Cozzene 馬体重(kg) 426
性別 測尺 2018/12/12
生産者 岡田スタッド
調教師 美浦・新規開業
活躍兄姉 アーネストホープ
備考 二次募集

本馬は7番仔。中央デビューは5頭いて、そのうち2頭が中央で勝ち上がり、うち2頭が中央再転入に成功している。結論から先に申し上げると、関東で愛馬を持つならこの馬がお買い得です。

本馬は前面でHail to Reason、Northern Dancer、Grey Sovereign、Sir Gaylord、Vaguely Nobleが各々しっかりとクロスして血が目覚めていて、何の血をどうしたいのか非常に分かり難い血統。

日本の芝で苦戦するスプリンターになりそうだがダート短距離馬とは言い難い。ダート戦を息継ぎなしで走りきるような強引な競馬に活路を見出したい。

【新規調教師】

一所懸命頑張ってくださると思うので、そこは非常にポジティヴに評価できます。母スマーティコジーンは勝ち運がありそうですし、本馬はサイズのある体ですから連戦も利くでしょう。数打ちゃ当たる戦略で大金星を狙いたいですね。


No.35 マイネホコモモラの17基本情報

募集総額(円) 13,600,000 生年月日 2017/02/11
一口あたり(円) 34,000 体高(cm) 153.0
スクリーンヒーロー 胸囲(cm) 175.0
マイネホコモモラ 管囲(cm) 20.0
母父 ロージズインメイ 馬体重(kg) 430
性別 測尺 2018/12/12
生産者 岡田スタッド
調教師 牧光二
活躍兄姉 なし
備考 二次募集

本馬は初仔。祖母は14頭出産してタフな馬を多く輩出。数を使って元を取るクラブ方針にマッチした一族と言える。

本馬はHalo~Hail to Reasonおよびノーザンテースト~Northern Dancerクロスを前面に出して父母ランニングヒロインを強調した配合。BMSの世代が進んでいてバランスを崩しているのは残念だが、NearcoとHyperionを使って統一感のあるまとまりを見せている。

しかしスピード・スタミナともに特徴が無く適性を見出しにくい。色々な条件を試して適性を探り当てたい。デビューは早い。おそらくダート短距離を先行押し切るタイプになる。

【@34,000円の真意は】

一口34,000円はかなり強気ですよね。余程出来が良いのでしょう。血統、馬体、厩舎、どこにセールスポイントがあるのか、馬素人の私にクラブの真意を読み取る事はできません。その意味でとても気になる1頭です。


No.36 ビービーバカラの17基本情報

募集総額(円) 8,800,000 生年月日 2017/05/31
一口あたり(円) 88,000 体高(cm) 154.0
フリオーソ 胸囲(cm) 181.0
ビービーバカラ 管囲(cm) 19.5
母父 ゼンノロブロイ 馬体重(kg) 448
性別 測尺 2018/12/12
生産者 門別牧場
調教師 船橋・佐藤裕太
活躍兄姉 なし
備考 二次募集

本馬は2番仔で初仔は未デビュー。母系を遡ると7代目にシラオキの名がある。

本馬の配合的特徴は父母を極端に強調する形態にある。Mr.ProspectorをはじめNureyev、Riverman、Hail to Reasonといった主導勢力になり得る血が父母の箇所に集まっている。これは一見主導が不明確で良くないように見えるが、Nashua系列クロスがNasrullah、Bull Dogを通じて前面クロスをまとめているので印象程悪くない。

デビューは早いが完成は遅い。ダート短距離に適性。調子の維持が難しいタイプ。本格化した姿が見たい1頭。

【圧倒的Mr.Prospector感】

Mr.Prospector3×5*5*6、Raise a Native4×6*8*6*7、Native Dancer5*7×7*9*8*7*9*8*8*9、Nashua5*5×7*7*8(笑)これで十分なのに何故Nureyev、Riverman、Hail to Reasonと欲張ってしまったのか。カレー、かつ丼、ハンバーガー、ラーメンを同時に食べる感覚に近そう・・・、いや近くないか。

ポジティヴに解釈すれば限界に挑んだ配合といえ、ここまでやってくれると好奇心で出資してしまいそうですね。


最後まで読んでいただき

私のドラフト1位候補は今回のラインナップに上がって来ませんでしたが、2次募集の面子は1次募集に引けを取らぬ豪華さです。

ニシノマイヒメの17は下手をこかなければ3勝できる器です。プラチナムバレットのように3歳春までに3つ勝てばオープン街道を歩めます。陣営が上手く育てれば更に上を目指せるでしょう。

ジェルヴェーズの17は本格欧州仕様なので勝ち上がれるか微妙ですが、とにかく血統表がしっかりしてます。当たれば凄い事になるでしょう。

逆にオープンシャッセの17、ビービーバカラの17のフリオーソ勢は、血統表は不格好でもキッチリ勝ちを拾ってきそうです。

その他6頭も勝つチャンスのある馬たちです。どの馬に出資しても楽しめると思います。

ありがとうございました。

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