ヴォルパンテールのデビューを見届けた後、私は足早にパドックへ向かった。オートヴィルがパドックに現れるからだ。
4R、5Rと続けてノルマンディーOCの馬がデビューするという観戦するには効率の良い1日。しかし私は朝から降り続く雨に精神的に参ってしまっている。
というのもこの日は天皇賞秋が行われるので朝からスタンドの席は埋まり、屋内は雨を避ける人達でごった返して騒々しい。雨か人混みの二者択一の環境で朝から立ちっぱなしの状態。自分で言ってしまうが、ヴォルパンテールの観戦が投げやりになってしまったのも仕方ないと思う。
それでもオートヴィルを見ようと足取り重くパドックへ向かう。4Rと5Rの間は昼休みで暫く誰もいない事を忘れてしまうくらい堪えていたが・・・。
さてここでオートヴィルの募集時評価を再掲。
No.32 オートヴィル基本情報
募集総額(円) | 12,000,000 | 生年月日 | 2015/05/10 |
一口あたり(円) | 30,000 | 体高(cm) | 158.0 |
父 | アイルハヴアナザー | 胸囲(cm) | 180.0 |
母 | シチリアーナ | 管囲(cm) | 21.0 |
母父 | メイショウオウドウ | 馬体重(kg) | 482 |
性別 | 牡 | 測尺は2017/04/12 | |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 松山将樹 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 三次募集 |
兄姉に活躍馬はなし。オートヴィルは二番仔。
プリンセスオリビア、Lyphardクロス、サンデーサイレンスの3点セットを持つ馬と言えばトーセンラーとスピルバーグが有名で、当馬もこれら3点セットを持つ。
当馬はLypahrd6×4からのNorthern Dancer6*7*6*6×5*5がおそらく主導となるが、見た目より結合は甘い。またHail to Reason、Raise a Native、Never Bendらの主張が強く、血統全体のまとまりは一息。さらにスピード、スタミナ系の血とLyphardの連携が不十分。したがって勝ち上がるに連れて芝でのスピード不足を露呈するかもしれず、最終的にダートを主戦場とするタイプとなる可能性がある。
仕上がりにくさはあるが完成は早く、デビューするだけなら2歳のうちにできそう。当馬は切れる脚は無いと思われるので先行して粘り込む形を身に付けたい。
気配は悪くなさそう。直前の追切は良かったので相手は揃ったが意地を見せて欲しい。
とパドック時に思っていたが予想を下回る、9.4秒差負けの最下位に終わる。追い切りの時計は何だったのだろうか・・・。
晩期始動なので負けるのは織り込み済みで、むしろ焦ってこの時期から使い込まれる方が拙い。ただ負けっぷりが目に余るので、時代が時代ならば熱血先生のご登場となるだろう。
松山調教師「お前はゼロか?ゼロの競走馬なのか?何をやるのもいい加減にして、一生未勝利のまま終わるのか?それでいいのか?お前はそれでも馬か?悔しくないのか!!」
オートヴィル「悔しいですっ!今までは負けるのが当たり前だと思っていたけど、にやついて誤魔化していたけど、今は悔しいですっ!!」
松山将樹調教師&オートヴィルの巻き返しを楽しみに待っている。
[related_post]