こんばんは。今週末は土日合わせて16頭という久々の出走ラッシュでした。またここ最近恒例となった平日の朗報ですが、今週は名古屋と園田それに川崎から届きました。春先に猛威を奮ったノルマン台風は進路を中央競馬から地方競馬へ変え、今地方競馬は暴風圏に突入しています。
と書いていたら日曜日に2歳馬シークエルがやってくれました。遂に2015年産世代が中央で初勝利を挙げました。新しい台風が発生したようです。
待望初星はシークエル。男・大野Jがヴィクトリーロードを拓いた!!
12月17日日曜日中山5R新馬戦。1番人気ユメノイタダキがハナに立ち前半5F1分08秒3の超スローペースを作り、シークエルはその直後を追走する形で4角へ。ユメノイタダキと鞍上森泰斗騎手は巧みなコーナーワークで後続を突き放すとシークエルを除く後続勢は脱落して前2頭の決戦に。残り100m時点でユメノイタダキは十分なリードを保ち圧倒的に優勢。しかしここから我々の想像を超える逆転劇が待っていました。シークエルがグイグイと前に迫り、最後の最後でハナ差前に出て大逆転勝ち。男・大野拓弥がサウンドトゥルーで見せる本命馬を背後から叩き切る差しを決めてくれました。時計は2分00秒5と平凡でしたが残り100mからの末脚は2015年産世代とは思えない力強さで、翌年以降の活躍も期待できそうな走りでした。
2歳馬中央初勝利に沸くノルマンディーOC会員。画像はイメージです。
ノルマンディー2015年産世代はクラブ史上最弱世代と言われても止む無しと思えるくらい惨敗を続けていました。(会員ではない部外者との噂もある)心無い人による次元の低い誹謗中傷がネット上に流れる事がありました。会員はそれほどでもないでしょうが生産・育成現場の方たちはかなり気にされていたと思います。年内に1つ勝つことができてホッとされたことでしょう。
ノーザンファームグループが早期始動に力を入れている中で岡田スタッドが晩期始動をすれば2歳戦の結果はこうなるのは容易に想像が付きます。適切な過程を経れば勝つ。今年の2歳が勝てないのはスタートが遅いからで、勝てる馬は時期が来れば勝つのです。シークエルは10月14日に美浦トレセンに入り2か月間みっちり鍛えました。勝てる素質を持った馬を丁寧に鍛えて適性の有るレースに使えば結果は出る事をこの日示す事ができました。
さあここからは逆襲、いや通常シーズンの開幕です。水色の勝負服の躍動を楽しみましょう。
12月13日水曜日
ビターレ8馬身差の圧勝で名古屋3勝目。いよいよ本格化か。
ノルマン2014年生まれ世代の最後の秘密兵器ビターレが名古屋競馬で3勝目を挙げました。ハナに立ってそのまま押し切る競馬で、良い意味で強いのかどうか分からない勝ち方でした。直線の走りのフォームはまだあの衝撃の動画に及びませんが、徐々にバネを感じさせつつあります。そろそろ全身バネ男らしさを出してきそうです。
こうなってくるとファンド解散が勿体ないですね。
12月14日木曜日
アンナ楽勝とは思わなかった。ラヴェリテ園田デビュー勝ち。
園田の馬に一口持つとはこういう事だったのか・・・。
後の祭りなんですが、募集当時にもうちょっと想像力を働かせてアンナにアタックしても良かったかなと思っています。
アンナラヴェリテが園田2Rでデビューし楽勝しました。欧州競馬みたく5頭立ての少頭数。相手関係は随分楽な組み合わせで、1周目のホームストレッチでハナに立ちマイペースの逃げを打つと、そのまま先頭を譲ることなく駆け抜け、2着に7馬身差をつける圧勝でした。
周ってくるだけで120万円といって良いくらいの内容でした。これだけ鮮やかに勝ってくれたら出資者も満足でしょう。次も期待できそうです。
泰斗うめい騎乗だ!ルメイユール移籍初戦で勝利!
園田発の吉報から5時間少々。今度は川崎でノルマン勢勝利の知らせが発せられました。中央で勝利叶わず川崎へ移籍したルメイユールが11頭立て4番人気という微妙な評価ながら森泰斗騎手の好騎乗によって優勝。
道中楽な展開ではない好位追走から直線早目に抜け出すと、ゴール前アタマ差まで詰め寄られながらも追撃を振り切りました。位置取りと仕掛けのタイミングが結果的に最適だったという、騎手に勝たせてもらった1勝だと思います。
叩いた次は良化が見込めるだろうと森ジョッキーも話されています(※ノルマン公式より)し、連勝を期待しましょう。
12月15日金曜日
シュティルヴァルトよく頑張った。再ファンド断念。
園田で堅実な走りを続けていたシュティルヴァルトですが、ノルマンディーOCが再ファンドを断念する事になり、クラブから去る事になりました。なお引き続き園田・飯田厩舎にて現役を続けます。
父ジャングルポケット母父サンデーサイレンス。芝中距離を狙うための配合だったシュティルヴァルトは、ほんの少しだけ運が足りなかったために未勝利勝ち抜けができず地方へ移籍。小回りダートが合うとは思えませんでしたが、おそらく根が真面目な馬なのでしょう。合わぬ環境の中でも全力を尽くし、園田で初勝利を挙げる所まで来ました。
しかしもう一押しが効かない馬で、その後も[0-1-4-1]の善戦止まり。特に5頭立ての競走を落としたのが痛かったです。全20戦で掲示板を外したのは2回だけという超堅実派。もう一度芝の競走に走らせたかったです。
いい話ばかりだった地方競馬でしたが最後は寂しい話題でした。
12月09日土曜日
2歳戦、ベラは積極策で7着。ラズワルは吉原Jの好騎乗光り2着。
土曜日は2頭がデビュー。阪神5Rベラソヴラーノは番手追走、4角先頭の強気の競馬に出て7着。最後は切れ負けでした。直線途中まで抵抗できていたので相手次第で上位浮上もあるでしょう。
中京5Rラズワルドはスッと3番手のポジションを取ると折り合いに専念。3,4ハロン目が15.3-15.0と急減速となり5ハロン目から12.4と再加速する変則的なラップにも全く動じず我が道を行っていました。ラチ沿いに張り付くように周り最後の直線は前がばらけるのを見計らって追い出しにかかる計算し尽くした騎乗。勝ち馬コスタネラは捕え切れませんでしたが完璧に乗っての2着なので120点の出来に見えました。
ラズワルドはノルマン新馬最高着順の2着を記録!晩期始動ながら既に勝ち上がりが見えてきました。
デスティニー地力見せて2着。三連単261万円を演出。
夏5走した元気娘が遅めの夏休みを終え、+20kgの充実した体でターフに復帰。スタートは普通も2ハロン目の入りでポジションを取り前から5番手の位置から直線の勝負に。休み明けながら直線の叩き合いを互角に渡り合って2着でゴール。三連単は12番人気→8番人気→16番人気の組み合わせで261万円馬券となりました。
土曜日の成績は御覧の通りです。
馬名 | 競馬場 | レース・名前 | クラス | 芝ダ距離 | 着順 |
ベラソヴラーノ | 阪神 | 新馬 | 芝1600 | 07 | |
シュエットヌーベル | 阪神 | 500万下 | ダ1400 | 15 | |
ビスカリア | 阪神 | 赤穂特別 | 1000万下 | ダ1800 | 10 |
アペルトゥーラ | 阪神 | タンザナイトS | op | 芝1200 | 15 |
ラタンドレス | 中京 | 500万下 | ダ1200 | 07 | |
オルファリオン | 中京 | 障未勝利 | 芝3000 | 11 | |
ラズワルド | 中京 | 新馬 | ダ1800 | 02 | |
デスティニーソング | 中京 | 中京日経賞 | 1000万下 | 芝1200 | 02 |
ララパルーザ | 中山 | 1000万下 | ダ1200 | 07 |
12月03日日曜日
2歳戦、ツァイト急上昇5着。オンファサイト大駆け4着。
ノルマン2015年組で最も早い7月15日にデビューしたツァイトライゼは、出脚が今一つだったもののそこから崩れる事無く走り、終わってみれば5着の大健闘という結果を残しました。2歳馬同士ではある意味ベテランである本馬の相対的に長いキャリアが生きました。
オンファサイトは16頭立て13番人気の低評価を覆す4着。前残りの展開となるレースを3番手で進めたのが活きました。切れないがばてないタイプで、次にどこを走るか判断に迷いそうですが、また掲示板を確保してくれそうです。
上に掲げたリンク先には土曜日に走ったラズワルドの評価も載っています。
日曜日の成績は御覧の通りです。
馬名 | 競馬場 | レース・名前 | クラス | 芝ダ距離 | 着順 |
エスカラード | 中京 | 500万下 | 芝1400 | 04 | |
ディライトラッシュ | 中京 | 500万下 | ダ1800 | 11 | |
メルドオール | 中京 | 500万下 | 芝2200 | 14 | |
ツァイトライゼ | 中山 | 未勝利 | ダ1200 | 05 | |
シークエル | 中山 | 新馬 | ダ1800 | 01 | |
オンファサイト | 中山 | 新馬 | 芝1600 | 04 | |
イオラニ | 中山 | 南総S | 1600万下 | 芝1200 | 14 |
最後まで読んでいただき
今週は地方所属馬の活躍もありましたがシークエルの勝利に尽きるでしょう。7月15日のツァイトライゼのデビュー戦3.8秒差負けの最下位から12月17日までの5か月間はクラブそして会員にとって勉強になった5か月だったと思います。
現2歳で試した晩期始動はいわば球技における時間差攻撃のようなもので、素質と設備で劣る側が勝つための有効な作戦だと思います。そして私はノルマンの晩期始動に関しては「作戦は良かったが精度が低かった。」と分析しています。なので来期はこの作戦の精度を高める改善を加えればよいと思います。勿論、所属馬の急増に伴うマンパワー不足のような育成以前の問題は最優先で解決すべきであり、外厩を効果的に使って無意味なデビュー戦を減らしていくなどの対策を並行して行う必要があると思います。
来期は従来の育成に戻すかもしれませんがどうでしょうかね。個人馬主の旺盛な需要によりクラブへ回る馬の質の相対的な低下は避けられず、その馬質でハード面の充実しているノーザンファームグループと真向勝負するのは分が悪いと思うのですが。
いずれにせよ晩期始動の有効性を会員に納得してもらう為にも、ここから数か月の新馬、未勝利戦は大事になってくるでしょう。年末に出走予定のミラビリア、カシャーサ、ギガバッケン、クグロフ、オートヴィルには良い結果を出してもらいたいです。