こんばんは。2次募集は値段の割に頑張ってくれそうな馬が揃っていて、ある意味1次募集よりノルマンらしいラインナップに思います。
2次募集馬はスタミナのしっかりした芝向きの馬が揃っている印象です。しっかり育てたら古馬になっても成長し連戦に耐え得るタフな馬になりそうです。厳しい鍛錬と巧みなレース選択で何とか1勝を。1つ勝ってしまえば長く楽しめるはずです。
と言っておきながら、私がもし出資するならば芝ダート兼用のスピードタイプであるNo.33レイラインの16もしくは間違いの無いNo.30テメリアイランドの16です・・・、が気に入った馬に出資したくなるのが人情ですよね。昨年出資できなかったタニノジュレップの16とか気になるんですよ・・・。あとミスルナの16が放つ高そうな馬のオーラも気になって・・・。
とまあ余計な事をつらつら書いてしまいましたが、ノルマンディーOC2016年産二次募集馬の評価をご覧ください。私は馬体の見方が分からないので血統中心の評価になっています。
No.24 カリオンレディの16基本情報
募集総額(円) | 9,600,000 | 生年月日 | 2016/04/03 |
一口あたり(円) | 24,000 | 体高(cm) | 157.0 |
父 | タイキシャトル | 胸囲(cm) | 182.0 |
母 | カリオンレディ | 管囲(cm) | 20.0 |
母父 | キングカメハメハ | 馬体重(kg) | 462 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 大道牧場 | ||
調教師 | 青木孝文 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は5番仔。兄姉に中央勝ち馬無し。
Northern Dancer系列クロス主導にHail to Reason4*6×7が加わる。スピードはAlmahmoudとMenowから。よく見かける配合パターンであり全体をNearco~Phalarisでまとめていてバランスが取れている。またRelicのスピードがMan’o War経由で能力参加できていれば大きな武器となる。さらに米系Gallant Fox(=Fighting Fox)も生きていたら面白いが。
気になるのは母内で強く主張しているMr.Prospectorが無視されている点で、母方からの能力参加が少ないおそれがある。
仕上げ易く開花も早いマイラー。芝ダートどちらもこなせるが兄姉の実績を鑑みるとダートがベター。
【クールテゾーロ】
半兄クールテゾーロは南関の特別競走の常連。Northern DancerとBuckpasserクロスを効かせた馬力型。半兄姉全てMr.Prospectorを無視しており、その多くは中央未勝利から地方移籍のキャリアを辿っている。カリオンレディの16は地方競馬を経由して中央500万下に編入されるキャリアを歩む可能性はある。
No.25 キタノシラユリの16基本情報
募集総額(円) | 13,600,000 | 生年月日 | 2015/04/03 |
一口あたり(円) | 34,000 | 体高(cm) | 158.0 |
父 | ノヴェリスト | 胸囲(cm) | 183.0 |
母 | キタノシラユリ | 管囲(cm) | 21.0 |
母父 | ダンスインザダーク | 馬体重(kg) | 528 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 尾関知人 | ||
活躍兄姉 | ウインドジャズ | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は9番仔。半兄ウインドジャズ(父サクラバクシンオー)は1600万下勝ちを含む5勝を挙げ、半兄フォンテーヌブロー(父ホワイトマズル)は中央2勝と園田2勝を挙げた。半姉ラピュルテ(父ルーラーシップ)はノルマンディーOCで募集され未勝利引退。
本馬はNijinsky5×4にAlmahmoud、Menowのスピードを集め、シンプルな作りで早期から活躍できる馬。Big Gameのスピードを能力参加させられなかったのはとても残念だが、Hyperion、Bland Ford~Swynfordのスタミナが生きたのはプラス。更にフランス系のスタミナもひょっとしたら生きているかもしれない。
2歳戦から走る芝ダ兼用のパワータイプ。距離は伸びても大丈夫。成長力は微妙だが早熟では無いだろう。仕上げに苦労するタイプでもない。早い段階で勝ち上がって数を使って賞金を獲得していきたい。
【アメリカンが足りない】
Nijinskyでまとめるなら母母に米系の血が欲しかった。母母ハシノサライは本格的な欧州血統でノヴェリストと相性は良い。しかしNijinskyを活かすには不十分なのが気になる。
No.26 キリーンガールの16基本情報
募集総額(円) | 8,400,000 | 生年月日 | 2015/03/09 |
一口あたり(円) | 21,000 | 体高(cm) | 155.0 |
父 | タニノギムレット | 胸囲(cm) | 182.0 |
母 | キリーンガール | 管囲(cm) | 20.5 |
母父 | Cozzene | 馬体重(kg) | 495 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 森政巳 | ||
調教師 | 上原博之 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は9番仔。兄姉に中央勝ち馬なし。母はエイシンバーリンの全妹。
父母はこれまでの日本競馬の中でも上位に評価される好配合馬で、その質の高さで最低限の走りは期待できそう。本馬はCaroとBold Ruler内にクロスを集合させ母方を強調している。
GraustarkとPrincequilloのスタミナの生かし方が甘く、NasrullahとTurn-Toを中心としたスピードタイプと思われる。
Solarioが良い働きをしてスピード・スタミナの血をCaro内へ取り込んでいる。スピードはCaro、Turn-To、Nasrullah、Black Tonyなど。スタミナはPrince Rose、Solarioなど。8,9代目にあるSolario、Sundridge、White Eagleといったいぶし銀の血が父母の血をまとめるのに一役買っている。またMyrobella~Tetratema~The Tetrarchの決め手が生きているのは大きな加点事由。地味だがきめ細やかな配合。
Hyperionクロスの欠落とHail to Reasonが持つ米系の血が母方に不足している点さらに父方9代内にPeter Panが現れなかったのはかなり痛い。芝向きの馬だが日本の馬場が合うか不安。かといってダートタイプではないのがもどかしく、使いどころの難しい良血馬といえる。仕上げは難しくなさそうだがデビューは遅くなるだろう。
【タニノギムレット×エイシンバーリン】
父はGraustarkとRomanの主導でGainsborough系と米系のスピード・スタミナを融合させ、松田国調教師の厳しい鍛錬により能力を開花させた。本馬は母がHyperionとMahmoudが0個、Bull Dogが1個という血統なので父の良さを十分に生かす事ができていない。辛抱強く芝を使い続けてどこかでひと花咲かせて欲しい。
No.27 フォーハピネスの16基本情報
募集総額(円) | 15,600,000 | 生年月日 | 2015/03/31 |
一口あたり(円) | 39,000 | 体高(cm) | 155.0 |
父 | ブラックタイド | 胸囲(cm) | 178.0 |
母 | フォーハピネス | 管囲(cm) | 21.0 |
母父 | ファスリエフ | 馬体重(kg) | 473 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 黒岩陽一 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は初仔。ノルマンディーOCで募集された2歳上のブラックヘルトと4分の3同血。
余計なクロスが無くNorthern Dancer5×4*5の主導は明確。AlmahmoudとPharamondの他にRomanとFair Trialのスピードが加わった。さらにSource Sucree6×8のクロスが主導と米系の繋がりを強固にして中々厚みのあるスピードが備わった隙の無い配合。
敢えて不安点を挙げると、祖母トーセンフォーユー、母フォーハピネスはNasrullahのスピードを活用した馬で、そのような母系にNasrullahを持たないブラックタイドを配したのがどうでるか。そしてこれといったスタミナの血が生きていないのも気がかり。
芝1400m~1800mあたりで活躍が期待できそう。デビューは早く仕上がり易いが早熟ではない。
【何年もトライして】
岡田スタッドから久々に配合の嵌った馬が誕生した。来年以降もブラックタイドと交配して欲しい。
No.28 カネショウフェアーの16基本情報
募集総額(円) | 10,000,000 | 生年月日 | 2015/03/28 |
一口あたり(円) | 25,000 | 体高(cm) | 161.0 |
父 | マツリダゴッホ | 胸囲(cm) | 183.0 |
母 | カネショウフェアー | 管囲(cm) | 20.5 |
母父 | コロニアルアッフェアー | 馬体重(kg) | 498 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 三石ファーム | ||
調教師 | 佐々木晶三 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は7番仔で兄姉に中央勝ち馬は無し。
His Majesty(=Graustark)5×4が最前面にあるものの、Royal Charger6×6とNasrullah6*6×7*6が主導している。スピードに良さがありDouble JayとRaise a Nativeも能力参加しているのは魅力。
マツリダゴッホと母の相性は万全では無いが牝馬らしい素軽さは備わっているのでその辺りに期待。
開花の早いダート短距離のスピードタイプ。2勝目に時間がかかりそうだが早熟ではない。
【バイアリーターク系】
マツリダゴッホはサンデー直仔種牡馬の中で数少ないバイアリーターク系の血を持っている(孫ならディープブリランテ)。本馬は3代母ベルガナート内にバイアリーターク系の流れがあり、ゴッホの血によって目覚めている。ノルマンで募集されているマツリダゴッホ産駒でバイアリーターク系の血を上手に生かしているのはヴィアプライドとミラビリア。有効性の確認はもう少し先になるが、注目したい配合である。
【ササマサ】
アーネストリー、キズナそして古くはシーキングザパール(初期)を管理した名トレーナー佐々木晶師が管理する。それでいて一口25,000円はお買い得。もっとも佐々木晶師経由で美浦の厩舎へ行きそうではある。
No.29 タニノジュレップの16基本情報
募集総額(円) | 8,000,000 | 生年月日 | 2015/04/16 |
一口あたり(円) | 20,000 | 体高(cm) | 154.0 |
父 | ナカヤマフェスタ | 胸囲(cm) | 177.0 |
母 | タニノジュレップ | 管囲(cm) | 19.5 |
母父 | コロナズドクエスト | 馬体重(kg) | 422 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 堀井雅広 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は5番仔。兄姉に中央勝ち馬はいない。半兄ローズジュレップ(父ロージズインメイ)はノルマンディーOCで募集された馬で、交流重賞勝ちを収める活躍を見せた。
Danzig5×4にクロスを集合させる形態。Fighting Fox~Sir GallahadとFair Trialが直結するなど、Danzigならではのクロスの集合が見られる。またナカヤマフェスタ内では眠っていたHis Majesty(=Graustark)4*6×6が目覚めDanzigと直結。スタミナに良さが出た。
適性は芝のマイルから中距離。時計はかかったほうが良い。2017年エ女王杯勝ち馬モズカッチャンやヤマカツグレースに通じる配合形態(どちらもDanzigとHis Majestyを前面でクロスさせた馬)なので好走条件は参考になると思う。牝馬らしい素軽さは辛うじて備わっていると思うが成長は遅め。これまでのナカヤマフェスタ産駒にはない個性があり注目。
【Hail to Reaon系】
ナカヤマフェスタ産駒の勝ち上がり馬の大半がHail to Reasonのクロスを持つという本馬に不利なデータがあり、DanzigがHail to Reasonの代わり足りえるかがカギとなる。本馬のような斬新な配合馬には活躍して欲しい。
先述した通りモズカッチャンと近い形態なので時計を要する平坦コースが理想。来年も2017年のように荒れ馬場になれば楽しみがありそう。
No.30 テメリアイランドの16基本情報
募集総額(円) | 14,000,000 | 生年月日 | 2015/04/13 |
一口あたり(円) | 35,000 | 体高(cm) | 157.0 |
父 | ハーツクライ | 胸囲(cm) | 184.0 |
母 | テメリアイランド | 管囲(cm) | 20.0 |
母父 | Montjeu | 馬体重(kg) | 486 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 前川勝春 | ||
調教師 | 河内洋 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は3番仔。兄姉に中央勝ち馬はいない。
Northern Dancer、Hail to Reason、Stymeを前面でクロスさせ、Prince Roseや米系も7代目以降で押さえたCaerleon全開型。
Sadler’s Wells、Vaguely Nobleの影響が出ているだけでなくモンジュー内のスタミナも活かされているのでCaerleonのイメージより適性距離が長めに出る可能性がある。
よって洋芝マイラーではなく時計の要する馬場の中距離に適性がありそう。全姉が2歳で2走しているのでデビューは遅くならないだろうが、良さが出るのは3歳秋以降。
【秋華賞、エ女王杯】
ノルマンのレース選択の基本はダ短、ダ中、芝短の三択。そこに敢えて芝中距離牝馬をセリで獲得して栗東で募集してきた。これは秋華賞、エリザベス女王杯を勝ちにきた可能性も!?夢は無限に広がるがノルマンのハーツクライ産駒の先輩グレイスフルワードはダート1200mを走らされていたので、この辺りのミスマッチリスクには留意したい。
No.31 ファシネイトの16基本情報
募集総額(円) | 11,600,000 | 生年月日 | 2015/05/06 |
一口あたり(円) | 29,000 | 体高(cm) | 155.0 |
父 | ディープブリランテ | 胸囲(cm) | 181.0 |
母 | ファシネイト | 管囲(cm) | 20.0 |
母父 | キングカメハメハ | 馬体重(kg) | 453 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2017/12/23 |
生産者 | 岡田牧場 | ||
調教師 | 栗田徹 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は初仔。母の半妹スイートサルサが福島牝馬S勝ち。
Nureyev5×5~Northern Dancer6*6*7×6*6*8*6の主導。しかしNever Bend5×7*6とSir Gaylord7×6*7系列クロスそれにMr.Prospector6×4の影響も強く、主導勢力が分かりにくくなっている。
ディープブリランテ×キングカメハメハ牝馬を交配するとNureyevとNeverbendのクロスができるのでスピードタイプに出そうに思われるが、両馬の持つ仏系スタミナ(バイアリーターク系)の血が能力参加するので、母母次第でスタミナ優位の馬が出る。
細かい話だがNeverbendとMr.Prospectorがクロスしているのに母母にBlue Larkspurが1つもないのは減点かも。
仕上げの難しいタイプでデビューは遅れそう。スタミナ優位で芝の中長距離でタフな走りをしてくれそうで本格化は古馬になってから。但、スタミナの才能を開花できずダート短距離を走る馬になる可能性もある。
【ジュブリーユ】
岡田牧雄氏所有のディープブリランテ牝馬ジュブリーユはダートマイルを中心に使われ3歳秋時点で13戦1勝の成績。本馬はこの先輩牝馬のイメージで使われると予想する。
No.32 ヘンメイレンの16基本情報
募集総額(円) | 8,800,000 | 生年月日 | 2015/04/19 |
一口あたり(円) | 22,000 | 体高(cm) | 155.0 |
父 | ヴィクトワールピサ | 胸囲(cm) | 176.0 |
母 | ヘンメイレン | 管囲(cm) | 19.5 |
母父 | タバスコキャット | 馬体重(kg) | 418 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 斉藤スタッド | ||
調教師 | 松永昌博 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は6番仔。兄姉に中央勝ち馬無し。
Raise a Native5×4にNasrullahとNatalma~Almahmoudが加わったスピードタイプ。欧州系主体のヴィクトワールピサと米系主体の母馬との相性は良くないが、クロスの数が少なくなったためシンプルにまとまることができた。あくまで結果オーライの配合なのでスピード・スタミナは中途半端。素軽さとまとまりの良さで何とかしたい。
イメージ通りダート短距離に適性あり。仕上げやすくデビューも早そう。スタミナ勢力の能力参加が殆ど無いのは心配だが、単なる早熟タイプでも無さそう。脚元が丈夫であれば数を使って回収率を上げていきたい。
【とても美人】
ヘンメイレンとは中国語で「とても美人」という意味。ワタシダイナマイトに続く自分推し系の名前を見てみたい。ともかく馬名の考え甲斐のある1頭。
【マツマサ】
ウインバリアシオンのトレーナー。安定した成績を残す事に定評がある。主戦は森一騎手。松永昌師は馬房回転にシビアな面があり、放置あるいは転厩リスクが潜んでいる点に留意したい。
No.33 レイラインの16基本情報
募集総額(円) | 9,200,000 | 生年月日 | 2015/03/31 |
一口あたり(円) | 23,000 | 体高(cm) | 155.0 |
父 | エイシンフラッシュ | 胸囲(cm) | 175.0 |
母 | レイライン | 管囲(cm) | 20.5 |
母父 | サンデーサイレンス | 馬体重(kg) | 442 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | スカイビーチステーブル | ||
調教師 | 矢野英一 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は9番仔。半姉オメガブルーライン(父スウェプトオーヴァーボード)は中央3勝。半兄(騙馬・父クロフネ)リュウシンヒーローは中央1勝。
前面クロスは6代目Nasrullahの1箇所しかない異系交配馬。前面クロスはBoldnesian(=Stay at home)とNasrullahの2個所しかない異系交配馬で、Boldnesian(=Stay at home)7×6の中にクロスをまとめる形態。スピードはBold Ruler、Mahmoud、Menow、Blue Lurkspurから。スタミナはAureole~HyperionとBlenheim~Swynfordから。数は少ないが互いに結合し合っていてまとまりは良い。
おそらくダート短距離を使われると思う。距離はマイル位まで融通が利く。仕上げやすく数を使えそうで、派手さは無いが息の長い活躍が期待できる。
【時代を先取りした牝系】
3代母エイプリルソネットの初仔エルレイナは2戦2勝の後に長期休養に入り大きなタイトルを獲ることは叶わず引退した。エルレイナは当時では珍しいBuckpassser3×4を持つアメリカンタイプの馬で、あれから20余年の歳月が流れ丁度良い位置にBuckpasserが来た。ドイツ系父×アメリカン牝馬の相性は良いと言えないが、父内に存在する数少ない米系を束ねて何とかしたい。
No.34 ローズウッドの16基本情報
募集総額(円) | 10,400,000 | 生年月日 | 2015/05/10 |
一口あたり(円) | 26,000 | 体高(cm) | 153.0 |
父 | トーセンラー | 胸囲(cm) | 174.0 |
母 | ローズウッド | 管囲(cm) | 19.5 |
母父 | ホワイトマズル | 馬体重(kg) | 416 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 菊沢隆徳 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は8番仔。半兄ライブリシュネル(父アドマイヤコジーン)が中央3勝。半姉ノブヴィクトリー(父スェプトオーヴァーボード)が1勝。半姉パオロッサ(父マツリダゴッホ)が1勝。ライブリシュネルはフォルティノ、Princely Gift、Turn-Toと言ったスピード系の血をクロスさせた配合で芝の短距離戦で活躍した。
本馬はLyphard5*5×4クロスからGoofed、Court MartialをクロスさせたLyphard強調型で、その主張が明確でありかつきめ細かくクロスが出来ている点が素晴らしい。ノルマンディー史上屈指の血統構成の良さ。スピードはAlmahmoud、Fair Trial。スタミナはハイハットが全開した他、Djebel~Ksar、Hurry OnがLyphard内に直結し、その能力参加度合いはかなり良好。
残念なのは母母が全体の傾向と少しだけ異なる点と全体的にスピード不足である点で、これらの弱点故に勝ちきれず善戦ホースに留まるおそれもある。
適性は時計を要する馬場の芝中長距離。晩成型だが仕上がり易さは備わっているし底力もある。一にも二にも鍛錬によるスピードの引き出しが鍵。
【京都巧者】
Lyphardクロス持ちとくれば京都競馬場巧者。本馬の父トーセンラーもマイルCSを勝つなど4勝全てを京都で挙げている。現役馬ではキタサンブラックやスマートレイアーがLyphard強調型で両馬も京都コースで重賞を制している。となれば本馬は栗東に所属して秋華賞、エリザベス女王杯を狙いたかったが美浦所属に決まる。Lyphard強調型の馬は府中コース巧者も多いので府中牝馬ステークス、距離は短いがヴィクトリアマイルを目標にしたい。
No.35 ミスルナの16基本情報
募集総額(円) | 22,000,000 | 生年月日 | 2015/03/31 |
一口あたり(円) | 55,000 | 体高(cm) | 161.0 |
父 | Graydar | 胸囲(cm) | 181.0 |
母 | Miss Luna | 管囲(cm) | 20.5 |
母父 | ヘニーヒューズ | 馬体重(kg) | 480 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | |||
調教師 | 山内研二 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は3番仔。
Mr.Prospector、Buckpasser、Prince Quillo等がクロスしMiswakiが全開。Secretariatもほぼ全開で世界的良血が目覚めたしっかりした配合。欧州系の重厚さとは異なる重さがある点と父内にBlue Larkspurの血が少ない点が気になるが、日本のダートでどこまでやれるか興味深い。
スピードはMr.Prospector、Bold Ruler内Nasrullahから。スタミナ、馬力はSecretariat、Buckpasser、Prince Quilloから。スタミナに良さがある。
言うまでもなく適性はダート中距離。仕上げ難さはあるが好調期は強い競馬をする。開花は早そうだが本格化は古馬になってから。勝ち上がりに時間を要すると思われる。牝馬交流重賞路線に乗って欲しい逸材。
【2017年度のマル外牝馬は関西馬】
外国産牝馬は高木登厩舎が相場だったが初の関西入厩。牡馬はゴルディオンとワンダーセトラがいて中央未勝利で引退。悲願の初勝利を目指す。
ここまでノルマンのマル外牝馬は血の世代が新し過ぎて日本の競馬にマッチしていない感があったが、本馬はBuckpaser、Secretariatが中心となるので今の日本競馬と合いそうな予感がする。
No.36 ネオヴェリーフェズの16基本情報
募集総額(円) | 8,800,000 | 生年月日 | 2015/04/03 |
一口あたり(円) | 88,000 | 体高(cm) | 160.0 |
父 | フレンチデピュティ | 胸囲(cm) | 188.0 |
母 | ネオヴェリーフェズ | 管囲(cm) | 21.5 |
母父 | ネオユニヴァース | 馬体重(kg) | 488 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2017/12/25 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 北海道・田中淳司 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 一次募集 |
本馬は4番仔。兄姉に中央勝ち馬は無し。
Northern DancerとNasrullahでまとめたシンプルな配合。父と母の世代が合っていないのは大問題で致命傷となり得るが、地方競馬なら何とかなるかも。
世代があっていないためクロスが少なくシンプルな血統構成となり開花は早い。時計の要するダート短距離型。
【この牝系は地方では出色】
母ネオヴェリーフェズの半妹ダイワズーム(父ハーツクライ)はスイートピーSを勝ってオークスは6着。祖母フォルナリーナは4歳牝馬特別3着から桜花賞出走。牝系に当時はまだ珍しかったHalo、Mr.Prospectorを持つ先進性がある。
最後まで読んでいただき
私が今年の夏に考えていたノルマンディーOC2016年産ドラフト出資候補は次のようなものでした。全て岡田スタッド産です。
1位 アイルハヴアナザーの牡
2位 フォーハピネスの16 牡 二次募集
3位 マツリダゴッホの牡
4位 ホワイトピクシイの16 牡 セリで売却済
5位 ローズウッドの16 牝 二次募集
今回2頭も募集されて嬉しいのですが、ドラフト1位がまだ募集されていないんですよ。1位の馬が募集されるまで辛抱するか妥協して二次募集で出資するか悩みます。個人馬主に買われたらそれまでですからね。