おはようございます
ノルマンディーオーナーズクラブ2019年産募集馬の評価です。
牡馬No.29~34
No.29ゴールデンレコードの19基本情報
募集総額(円) | 19,200,000 | 生年月日 | 2019/04/21 |
一口あたり(円) | 48,000 | 体高(cm) | 156.0 |
父 | ジョーカプチーノ | 胸囲(cm) | 180.0 |
母 | ゴールデンレコード | 管囲(cm) | 20.5 |
母父 | ハーツクライ | 馬体重(kg) | 468 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 三村卓也 | ||
調教師 | 清水久詞 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は2番仔。中央デビューは本馬が初めて。祖母ギャビーズゴールデンギャルは社台ファームが輸入した繁殖牝馬で、交配相手はハーツクライ、ディープインパクト、オルフェーヴルであり、当時の社台ファームの期待度が窺える。
本馬はSpecialのスピードとPrince JohnのスタミナそしてHail to Reason内の米系の血が能力の核となり、Sadler's Wells5×5とサンデーサイレンス3×3がこれらの血をまとめる働きをしている。BMSハーツクライの能力参加が乏しい点とサンデーサイレンスクロスの位置が前にあり過ぎる点が気になる。
デビュー時期は普通。スピードタイプだが春の東京のようなパンパン馬場よりも時計のかかる馬場で持ち味が生きる。成長力は未知数。好調期にできるだけ稼ぎたい。
【預託厩舎は期待の表れ】
鍛えて馬を強くする事に定評のある清水久厩舎が預託先になります。ノルマン馬×清水久先生の相性は正直言って何とも言えませんが、清水久先生は栗東の中でも信頼できる厩舎です。2次募集馬で一発長打を狙うならこの馬は面白いと思います。
No.30 スイートライラの19基本情報
募集総額(円) | 14,000,000 | 生年月日 | 2019/03/24 |
一口あたり(円) | 35,000 | 体高(cm) | 156.0 |
父 | ディーマジェスティ | 胸囲(cm) | 182.0 |
母 | スイートライラ | 管囲(cm) | 20.0 |
母父 | アフリート | 馬体重(kg) | 451 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | シンボリ牧場 | ||
調教師 | 奥村武 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は6番仔。半兄ハンターバレー(父スズカフェニックス)が芝2000mの2勝クラスを勝利。他に半姉シンボリジュネス(父デュランダル)も中央勝ち。どちらも父の母4代目にNorthern Dancerが構える血統構成をしている。
本馬はSir Gaylord7×6で全体をまとめる配合。世代の位置は良いと言えないが、Turn-ToのスピードそしてSomethingroyal~Princequillo~Prince Roseのスタミナが能力参加。米系の血はNashuaからかなり間接的だが取り込めている。本馬のSir Gaylordを起点とした血統ラインが上手く働けば、成長力のある競走馬になると思われる。
気になるのは冒頭で少し触れた通り、この母の産駒はNorthern Dancerを前面に出し、Almahmoud、Native Dancer、Bold RulerのスピードとPrincequilloのスタミナをNorthern Dancerへ供給する血統構成の馬が成功している。本馬はその成功パターンから外れてしまっているのが気になる。
デビューの時期は普通。芝ダート兼用のスピードタイプ。時計勝負より底力勝負を歓迎。仕上げ難さがある。数を使えない可能性があり一戦一戦が大事に。成長力は高く、軌道に乗れば古馬になっても強くなる。
【動画の速度】
母父アフリートの馬はとにかくタフです。使い倒してもヘコたれない、まさにノルマンディーOCのコンセプトにぴったりの血統と言えます。上手く嵌って欲しいですね。
気になるのは募集時動画の速度・・・。なんであんなに速足になっちゃったんだろう(笑)
No.31 スフィンクスの19基本情報
募集総額(円) | 14,400,000 | 生年月日 | 2019/04/05 |
一口あたり(円) | 36,000 | 体高(cm) | 158.0 |
父 | マクフィ | 胸囲(cm) | 181.0 |
母 | スフィンクス | 管囲(cm) | 20.5 |
母父 | リンカーン | 馬体重(kg) | 472 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 橋本牧場 | ||
調教師 | 伊坂重信 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は2番仔。初仔スペクタクル(父ヘニーヒューズ)は2歳12月末時点で5戦2勝。勝ち鞍2つはダ1200mで挙げている。
本馬はNorthern Dancerで全体をまとめてMr.Prospectorのスピードを加えた配合で、今日の日本競馬でよく見かける配合パターンの1つである。本馬の配合的特徴は、マクフィの母系にあるVal de LoirがBMSリンカーンにより生かされた点とNasrullahが割と強い影響力を発揮している点が挙げられる。
母と初仔の戦績を考えると、本馬はダート短距離に適性がありそう。しかし上記クロスの影響で距離延長ひいては芝対応が可能になるかもしれない。デビューは普通でも晩成の可能性あり。能力が開花すれば安定した成績を収められるタイプ。価格は割高の印象はあるが、案外適正価格かもしれない。
【岡田スタッドゆかりの母系】
本馬は(有)ノルマンディーファームさんがオータムセールで落札した馬ですが、3代母インヴァイトは岡田スタッド所有の繁殖牝馬タニノハイクレア、パリージョが同じ位置に同血を持っています(もっと言えば、パリージョとスフィンクスは祖母が同じ)。意外と岡田スタッドと近い関係です。厩舎を含めて欠点の少ない募集馬で、2次募集馬の中では上位の存在と言えるでしょう。
No.32 ハヤブサマナポンの19基本情報
募集総額(円) | 14,400,000 | 生年月日 | 2019/03/23 |
一口あたり(円) | 36,000 | 体高(cm) | 157.0 |
父 | コパノリッキー | 胸囲(cm) | 187.0 |
母 | ハヤブサマナポン | 管囲(cm) | 20.0 |
母父 | スペシャルウィーク | 馬体重(kg) | 490 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 榊原敏明 | ||
調教師 | 清水英克 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は2番仔。中央デビューは本馬が初。
本馬は母母内5代目に並ぶIn Reality、Roberto、Mr.Prospector、Northern Dancerをクロスさせて母母を強調した配合で、これらクロスの中身は、Hail to Reason~Turn-To、Raise a Native~Native Dancer、Nashua~Nasrullahまでクロスになり、かなり影響力が強い。
また母母内Tom FoolもBuckpasserクロスを通じて生きており、祖母ミスイースターを中心に能力が形成されていると言える。それだけにサンデーサイレンス3×3クロスは無いほうが良かった。
デビュー時期はやや早い。芝ダート兼用の短距離馬。仕上げ難さがあるのでアッサリと勝ち上がれるかは微妙。好調期にできるだけ稼ぎたい。
【ノルマン×清水A】
グランティエラの成功、リルティングインクの再生、ミニオンペールの奮闘等、ノルマン馬を管理する清水英厩舎は頼もしいです。そのためかクラブの値付けが割りと強気です。深読みすると馬の出来が良いのかもしれません。
No.33 バルフューレントの19基本情報
募集総額(円) | 11,200,000 | 生年月日 | 2019/03/31 |
一口あたり(円) | 28,000 | 体高(cm) | 159.0 |
父 | フリオーソ | 胸囲(cm) | 183.0 |
母 | バルフューレント | 管囲(cm) | 20.5 |
母父 | ファスリエフ | 馬体重(kg) | 496 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 増本牧場 | ||
調教師 | 岩戸孝樹 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は4番仔。兄姉に中央勝ち馬なし。
本馬はNashua系列クロスが全体をまとめる。ブライアンズタイムとMr.ProspectorがNashuaでまとめきれなかった米系の血をまとめている。配合ポイントは近親度の強さ。速い調教を行って体調がどうなるかがポイント。
適性はダート短距離。ピークは短く、太く短い競走馬生活になるだろう。
【デビューできれば】
近親交配馬の活躍といえばエネイブルの活躍が記憶に新しい。管理次第で血の濃さの弊害は克服できるのは事実でしょうが、果たして本馬にもそれが当てはまるのか・・・。
動画の動きと測尺を見ると2次募集馬の中で上位の存在です。デビューできれば何とかなる・・・かもしれません。
No.34 ラインレジーナの19基本情報
募集総額(円) | 14,400,000 | 生年月日 | 2019/06/05 |
一口あたり(円) | 36,000 | 体高(cm) | 158.0 |
父 | イスラボニータ | 胸囲(cm) | 186.0 |
母 | ラインレジーナ | 管囲(cm) | 21.0 |
母父 | サクラバクシンオー | 馬体重(kg) | 493 |
性別 | 牡 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 林徹 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は9番仔。半姉ラインレジーナ(父マツリダゴッホ)は未勝利期間中に勝ち上がれず、現在は園田で奮闘中。
本馬はRoyal Charger、Nasrullah、My Babu、Almahmoud、4つのスピードが中心となって能力を形成。Blenheim、Lavendula、Hyperionからスタミナを取り込むも、圧倒的にスピード優位となっている。米系の血が殆ど生かされていないのは、現代競馬において大きな減点要素。しかし冒頭の4つの血によるまとまりは強固で、芝1200mだけは強い等、限られた条件の中で好成績を収める可能性は十分ある。
デビュー時期は早い。芝ダート兼用のスピードタイプ。平坦コースが良い。好不調の波は少なく、開花すれば息の長い活躍をしてくれるだろう。マツリダゴッホ産駒はダートより芝の活躍が目立つので、芝の未勝利戦開催期間中に勝ち上がりたい。地方に移籍すると戻ってこれるか心配である。
【新進気鋭の調教師】
管理するのは東大出身の気鋭の林徹調教師です。開業2年目で重賞を勝ち、3年目で有馬記念出走と、順調にキャリアを積んでいます。ノルマンディーの馬ではグルアーブで2つ勝ち、先日昇級戦で掲示板に載せる敏腕ぶりを見せています。
動画を見るとこの馬はユルさを感じさせますので、そこをどう評価するかでしょうね。7歳になってもグニャグニャしてそうな雰囲気です。いずれ固くなれば・・・、とは考えずに、緩い馬体でどこまで勝ち上がれるか想像を巡らせるのが良さそうです。
牝馬No.35~41
No.35 エイシンピカデリーの19基本情報
募集総額(円) | 14,400,000 | 生年月日 | 2019/03/02 |
一口あたり(円) | 36,000 | 体高(cm) | 156.0 |
父 | ヘニーヒューズ | 胸囲(cm) | 180.0 |
母 | エイシンピカデリー | 管囲(cm) | 20.0 |
母父 | ハードスパン | 馬体重(kg) | 447 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 佐藤牧場 | ||
調教師 | 松山将樹 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は2番仔。競走馬登録されるのは本馬が初。
母エイシンピカデリーはDanzig2×4の近親交配馬で、新馬と2戦目で2,3着を収めたが、そこから調子を崩して未勝利のまま引退。
本馬はBMS内Northern Dancerをまとめ役となり、Raise a Native~Native Dancer、Bold Ruler~Nasrullahのスピードを加えた配合。Raise a Native、Nothirdchanceクロスから米系を取り込み、隙の無い配合といえる。
デビュー時期は普通。適性は芝ダート兼用の短距離。父母のイメージ以上に息の長い活躍が期待できそう。
【うーん、動画がね】
結構な速足収録ですね。後ろから見たトモの量感が小さめで、芝の上位クラスで戦うにはもう3回り成長して欲しいと思いました。血統から来る印象と動画の印象が一致しませんでした。もっとも私如きの動画評価なんぞ信じてはいけません。様子見できればベターですが、そうでなければ自分の眼を信じて突撃してください。
No.36 トーセンリリーの19基本情報
募集総額(円) | 9,600,000 | 生年月日 | 2019/05/16 |
一口あたり(円) | 24,000 | 体高(cm) | 155.0 |
父 | マツリダゴッホ | 胸囲(cm) | 180.0 |
母 | トーセンリリー | 管囲(cm) | 20.0 |
母父 | アンバーシャダイ | 馬体重(kg) | 471 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 小手川準 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は8番仔。6番仔ブリリアントリリー(父ハーツクライ)はクラブ募集馬で中央2勝の現役馬。引退された名伯楽栗田博調教師と栗東の若手有望株石坂公調教師の管理下でそれぞれ1勝ずつ挙げている。
本馬はまとめ役となる血が不明瞭。おそらくTurn-To系列クロスが全体をまとめる形で、そこにMy Babu、Almahmoudのスピード、そしてTourbillon、Lavendula系列クロス、Hyperionのスタミナが能力参加する配合。米系のBull Lea系列クロスがNearcoと直結しているのが心強い。
父マツリダゴッホがNorthern Dancerを持たず、また母トーセンリリーがNasrullahを持たぬ為、これらの血がクロスせず、スタミナ系であるBlenheim~Swynfordのクロスの主張が強まったのが長所。更にTourbillonのスタミナがMy Babuを通じて無理なく能力参加しているのもプラス要素。
デビュー時期は早いが早熟ではない。芝マイル前後が合うと思われるが、Tourbillon系のスタミナ能力が開花すれば距離延長で良さが出る。芝長距離に実績のある厩舎であれば、芝2000m以上の条件で勝負できる馬に育てられる可能性もある。その裏返しで、スタミナ要素の強さからダートを使われる場合も考えられる。
【母高齢でも最高傑作誕生か??】
母19歳時の仔がトーセンリリーの最高傑作になる可能性は十分にあります。Northern Dancerクロスで全体をまとめる配合馬が席巻する日本競馬では絶滅寸前の配合形態で、サンデーサイレンスの直仔(但し中堅級)に近い血統です。本音を言えば長距離馬の育成に定評のある尾関、中川調教師辺りに預けて欲しかったですね・・・。
管理する小手川調教師は、私の中ではリベリアスハートを勝たせられなかった調教師のイメージですが、意外と芝長距離の成績が良いセンセイです。
No.37 ミナミの19基本情報
募集総額(円) | 9,200,000 | 生年月日 | 2019/04/09 |
一口あたり(円) | 23,000 | 体高(cm) | 154.0 |
父 | キンシャサノキセキ | 胸囲(cm) | 178.0 |
母 | ミナミ | 管囲(cm) | 19.0 |
母父 | ルーラーシップ | 馬体重(kg) | 431 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | アイズスタッド | ||
調教師 | 稲垣幸雄 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は初仔。3代母マハーブはノーザンファームが輸入した繁殖牝馬で、シルク馬のヒンドゥタイムズの祖母にあたる。近年勢力を増している一族。
母ミナミはルーラーシップとディープインパクトの相性の良さとNureyevスピードを生かした好配合馬で、本馬の配合もその流れを継承したかった。しかし父キンシャサノキセキに対して母の血が新し過ぎて、母の良さを生かせていない。またサンデーサイレンスクロスに関しても、Halo~Hail to Reasonの流れをそれほど必要としない母の血統構成を考えると有効とは言い難い。
本馬はNorthern Dancerをまとめ役としてBold Ruler~Nasrullah及びNative Dancer系のスピードを加えた配合。母の血統を考えると物足りなさは否めないが、フジキセキが有するスピードの血の生かし方は良い。
デビュー時期は普通。芝ダート兼用の短距離馬だが、時計勝負が合わないのでダートで良さを発揮するかも。シンプルにまとまっているので息の長い活躍は見込めそう。
【次世代感】
新しい世代の血・・・って感じですね。キングカメハメハとディープインパクトが母3代目ですか。5代血統表だとNureyevとHail to Reasonの名前が消えちゃってますからね。この母にはマクフィくらい新しい血が合うのかな・・・。
それにしても良い母系の馬を落札しましたね。良い買い物だと思います。
No.38 ムーニーポンズの19基本情報
募集総額(円) | 8,800,000 | 生年月日 | 2019/04/17 |
一口あたり(円) | 22,000 | 体高(cm) | 154.0 |
父 | トーセンラー | 胸囲(cm) | 181.0 |
母 | ムーニーポンズ | 管囲(cm) | 20.0 |
母父 | Mizzen Mast | 馬体重(kg) | 438 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 小西一男 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は10番仔。半兄ジェネシスロック(父アグネスタキオン)は1000万特別戦勝ち馬。全姉ホウオウブリュレは笠松で1勝を挙げている。
本馬は珍しいCosmah5×5クロスを持ち、この血が血統全体をまとめている。話は逸れるが、AlmahmoudおよびNatalmaクロスが日本競馬を席巻したのに対して、Cosmahクロス持ちの競走馬がヒルノダムール以外さっぱりなのは競馬の謎の1つ。L'emigrant(レミグラン)の血が日本に根付けば違った結果になっていたと思う。
さて本馬のCosmahクロスは、AlmahmoudだけでなくPharamondとBanish Fearクロスも取り込み、非常に良い働きをしている。最前列にあるNorthern DancerクロスとはAlmahmoudとPhalarisで直結し、連合勢力として能力形成に貢献している。さらにNative DancerとFair Trialのスピードが加わり、スピード能力は相当なものと思われる。
母ムーニーポンズの血統は、3代目にサンデーサイレンスを配せば自動的に強いスピード馬が作れそうな構成なのに、ジェネシスロックしか活躍馬がいない。理由はおそらく母内で近親クロスとなっているRibotを無視した配合が多いからと考えられる。ジェネシスロックはRibotの父Tenerani6×6*6クロスがあった。
本馬は多くの兄姉同様Ribotを無視している。したがって地方小回りのダート短距離で才能を発揮すると思われる。兄姉は地方で連戦に耐えているので数は使えそう。
【地方へ行ってからがスタート】
地方からの再転入を目指す戦いがこの馬のスタートラインだと思います。とにかく母方Ribotを活用しないと始まらない繁殖牝馬っぽいので、父にはキンシャサノキセキが良いのかなと思ったり思わなかったり・・・です。
No.39 ラブユーの19基本情報
募集総額(円) | 10,000,000 | 生年月日 | 2019/04/11 |
一口あたり(円) | 25,000 | 体高(cm) | 155.0 |
父 | アグネスデジタル | 胸囲(cm) | 180.0 |
母 | ラブユー | 管囲(cm) | 19.5 |
母父 | マーベラスサンデー | 馬体重(kg) | 455 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | サンコウ牧場 | ||
調教師 | 北出成人 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は2番仔。競走馬登録は本馬が初。母系を遡ると、近親ベストセーリング(父ホープフリーオン※Alydarの全兄)がフェブラリーH4着の結果を収めたほか、ダ1800m戦で無類の安定感で息の長い活躍を見せた。ベストセーリングはNasrullah系列クロスが全体をビシッとまとめた血統構成だった。
母ラブユーは同じくダ1800mで安定感のある走りを見せて中央で3勝した。血統はヴァイスリーガル(=Vice Regent)3×3の近親交配馬。Nasrullahクロスを作らず、Nearco系列クロスとVictorianaクロスから幾ばくか欧州のスタミナと米系のスピードを取り込んでいるのが特徴。
本馬はNorthern Dancerが全体をまとめ、NasrullahとNative Dancer系スピードを取り込むイマドキの配合である。ベストセーリングおよび母ラブユーの良さを引き継ぎつつ、ややスピードに重きを置いている。
デビュー時期は普通よりやや遅めか。適性はダート1200~1800m。得意条件は無くても守備範囲の広さでカバーしたい。上記ムーニーポンズで少し触れたとおり、母が近親交配馬だった場合、その仔の血統内で母が持っていた強めのクロスを生かさないと活躍馬が生まれない可能性には留意したい。
【歌謡曲的な馬名誕生の予感??】
馬名はラブユー東京・・・、ひょうきん族党の会員はラブユー貧乏が候補・・・、そこから発想を飛ばしてラブユー〇〇・・・。今や貴重となったアグネスデジタルの直仔なので大活躍を期待します。セリ馬がオカスタさんに繁殖入りするのは至難の業ですが、オープンで活躍して新たな扉を開いてほしいと思います。
No.40 ワイキューブの19基本情報
募集総額(円) | 12,400,000 | 生年月日 | 2019/05/06 |
一口あたり(円) | 31,000 | 体高(cm) | 157.0 |
父 | ストロングリターン | 胸囲(cm) | 186.0 |
母 | ワイキューブ | 管囲(cm) | 19.5 |
母父 | アグネスタキオン | 馬体重(kg) | 440 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 岡田スタッド | ||
調教師 | 吉村圭司 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は10番仔。半兄オメガレインボー(父アイルハヴアナザー)は中央ダート4勝の現役オープン馬。半姉ファンシーリシェス(父キングカメハメハ)は中央ダート3勝馬。
Roberto4×5系列クロスが全体をまとめる。スピード及び米系の取り込みはHail to Reason~Turn-To、Nashua系列クロスから行っている。
Northern Dancerがまとめ役となりBold RulerとNative Dancer系のスピードを取り込む形も出来ていて、Robertoとどちらがまとめ役を務めるのか非常に分かりにくいのが難点で、レースまでの調整過程で苦労する可能性がある。しかしNearco~Phalarisの大きな流れを上手くまとめきっているの長所で、想定以上の活躍は十分あり得る。
デビュー時期は早い。ダート1200~1800mで活躍が期待できる。古馬になっても成長する可能性は低くないが、なるべく早い時期に稼ぎ切りたい。
【牡馬であれば】
ストロングリターン産駒は牝馬より牡馬の活躍が目立ちます。だからこれだけお手頃な価格で募集されたと思います。良いほうにブレる可能性の高い馬だと思うので、面白い出資になると思います。
No.41 ワイルドシンガーの19基本情報
募集総額(円) | 12,000,000 | 生年月日 | 2019/03/28 |
一口あたり(円) | 30,000 | 体高(cm) | 159.0 |
父 | ミッキーアイル | 胸囲(cm) | 186.0 |
母 | ワイルドシンガー | 管囲(cm) | 19.5 |
母父 | ワイルドラッシュ | 馬体重(kg) | 483 |
性別 | 牝 | 測尺 | 2020/12/18 |
生産者 | 槇本牧場 | ||
調教師 | 辻哲英 | ||
活躍兄姉 | なし | ||
備考 | 二次募集 |
本馬は5番仔。半兄プロヴィデンス(父シニスターミニスター)は東京ダート1400mで2勝の現役馬。現級でも東京ダ1400mで馬券に2回貢献するなどスペシャリスト的な活躍を見せている。
本馬はDanzig~Northern Dancer系列クロスで全体をまとめてBold RulerおよびNative Dancer系さらにはTurn-Toのスピードを加えた配合。Buckpasserから米系および底力を補給。
母母の世代が新しいが母父が古く、血統全体のバランスが良くないのはマイナス要素だが、それ以外は良くまとまった好配合馬。ひっそり存在するSir Gaylord7×6が生きていれば、更に上振れが期待できる。
デビュー時期は早い。兄姉より適性距離は短くなりそうで、芝ダート兼用の1000~1400mの条件で活躍が期待できる。
【2次募集屈指の馬??】
募集番号の最後で大物が来ましたね。管囲が若干細い以外に気になる点は殆どありません。おそらく抽選でしょうか。
最後まで読んでいただき
2次募集馬の予想勝利数をまとめました。
※予想期間は3歳未勝利戦全日程終了までとしています。つまり3歳夏の終わりまでに何勝しているかの予想を下の表にまとめています。
※本ブログの内容は管理人個人の感想であり、競走馬の成績を保証するものではありません。
【牡馬】
予想勝利数 | 東 | 西 |
中央平地3勝以上 | ||
中央平地2勝 | ||
中央平地1勝 | スフィンクスの19
ラインレジーナの19 |
【牝馬】
予想勝利数 | 東 | 西 |
中央平地3勝以上 | ||
中央平地2勝 | ワイルドシンガーの19 | |
中央平地1勝 | トーセンリリーの19 |
※晩成馬はここから更に勝利数と賞金を上乗せすると見込んでいます。
このブログが皆さんの一口馬主生活のお役に立つことができれば幸いです。
ありがとうございました。